ささやかな暇つぶし

〜ちょっとした暇な時間に読んでもらいたい〜

田辺(和歌山県)のススメ

田辺市和歌山県の南西に位置しており、
隣には関西屈指の観光地の白浜があります。

田辺といえば、世界遺産である熊野古道や、
龍神などの温泉が有名ではありますが、
当ブログでは一切そちらには触れません。
ここでは私の大好きな田辺の食の魅力と、
レトロな街並み、山と海に挟まれた自然
について紹介したいと思います。

1. 味光路

地方の居酒屋が大好きな私にとっては、
田辺を語る上で欠かせないのが「味光路」。
味光路は、JR紀伊田辺駅の駅前すぐにあり、
約200m×約100mという歩いて数分で周れる
狭いエリアに200店舗以上もの飲食店がある
他の地域でもなかなか無い飲食店街です。
地面にはネオンが灯り、なんとも言えない
独特な情緒を醸し出しています。

[味光路]

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味光路には、様々な飲食店がありますが、
安くて美味しいお店も沢山あります。
田辺は自然が豊かであるため、食材が良く、
味、食感が普段食べているものと比較して、
段違いであるにも関わらず、お値段は手頃。
イサギ、うつぼ、といった他の地域では
あまりお見かけしない魚はもちろんですが、
鯖、マグロ等も新鮮で非常に美味しいです。
魚は刺身でも、焼いても、煮付けでも、
天ぷらでも、なんでも最高に美味いです。
写真のキャプションに、私が食べたお店の
名前を書きましたが、全てではないものの、
味光路の他のお店でも食べれます。

[イサギの刺身@けんしろう]

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[うつぼの天ぷら@かんてき]

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[鯖棒寿司@かんてき]

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海鮮は魚だけではなく、海老団子やヒロメも、
是非とも食べて頂きたい逸品です。
海老団子はプリプリの歯応えが堪りません。
熱々のまま頂いてください。酒が進みます。
ヒロメは見た目は普通の海藻みたいですが
他の海藻とは味も食感も全然違っていて、
海藻って軽く見てたけど、実は美味いんだな、
と心の底から思います。
一見ならぬ、一食の価値ありです。

[海老団子@徳乃]

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[ヒロメ@なじみ]

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田辺は海鮮だけではなく、肉も美味いです。
このブログの最後に熊野牛も載せますが、
味光路だと、このつくねが非常に美味しく、
今まで食べたつくねの中で断トツでした。

[つくね@けんしろう]

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味光路には、普通の居酒屋だけではなく、
鉄板焼き屋、中華料理屋、バー等もあり、
スナックも個性的で訪れ甲斐があります。
味光路では、ハシゴすることも醍醐味だと
思うので、是非とも色々巡ってほしいです。

2. レトロな街並み

味光路も昭和の雰囲気が漂っていますが、
他にも至る所に昭和な風景が残っています。
昭和レトロな街並みも、田辺の見所です。
時代の流れに取り残されたという捉え方も
できますが、割とレトロ好きな私には、
古き良きものが残っていると感じます。
変わる必要がないものは、無理して
新しくする必要はないんだと思います。
昭和を直接知らない世代からすると、
昔へタイムスリップしたという感覚よりも
未知の空間または異国へ来たいう感じで、
古臭さを感じるというより新たな刺激を
得られるのではないかと思います。
とは言え、私も昭和を知らない世代ですが、
なぜか心の奥に潜んでいる懐かしさが
くすぐられる感覚を得られます。

[愛車@味光路の路地裏にて]

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[古い建物を活用したお店も多数]
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[トンビコートを着た私(令和2年撮影)]

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また、田辺にはモーニングの文化があって、
雰囲気の良い純喫茶が多いことも特徴です。
コーヒーと少し豪華な朝食を頂きながら、
是非ともまったりと過ごしてほしいです。

[モーニング@喫茶 順]

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[店内の雰囲気@喫茶ゴリラ]

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[少女の像@珈琲館サバ]

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3. 山と海

田辺は、他の紀伊半島にある町と同じく、
山と海に挟まれており、色彩が豊かで、
そんな自然環境が、私は大好きです。
木々の"緑"を見ると非常に落ち着きますし、
和歌山と言えば柑橘が有名ですが、
田辺では80種以上の柑橘が育てられており
郊外にある柑橘畑の"緑"と"橙"の配色は、
橙色好きの私にとっては、とても好みです。
柑橘は無限に食べれる程、味も好きなので、
多様な柑橘を楽しめる環境は、至福です。
田辺は太平洋を臨み、遠くの水平線まで、
延々と海と空が続いています。
太陽の光の"白"と相まり、海と空の"青"と
グラデーションができるのは非常に爽やかで
心がスッキリと洗われる心地になります。

[たわわに実る柑橘]

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[柑橘畑]

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[ちょっとウユニっぽい@天神崎]

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[青空と海と砂浜@扇が浜海岸]

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さいごに

冒頭では味光路の紹介で様々な食の魅力を
紹介しましたが、まだ紹介しきれていない
田辺の食の魅力は沢山あります。

まずは幻の高級魚クエを鍋で頂きました。
クエを食べれるなんて贅沢の極みです。
モチガツオは、獲れたてのカツオでしか
体験することができない刺身らしからぬ
もちもち食感が斬新です。ぜひ現地で!
田辺では、地元スーパーでも買えます。
そして、初めて食べたカツオのフライ。
白身のフライはメジャーですが、
カツオのフライも存外に美味しいです。

[クエ鍋]

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[モチガツオ]

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[カツオのフライ]

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そして、魚以外にも魅力は沢山あります。
熊野牛は、有名でないかもしれませんが、
脂の加減が良く、口に入れるととろけて、
口いっぱいが幸せで満たされます。
めはり寿司は、ご飯を高菜の漬物で包んだ
寿司と呼べるか不思議な紀南の名物です。
見たことも食べたことがないという人は、
紀南以外ではお見かけできないので、
是非とも現地へ行って食べてほしいです。
ちゃんぽんは、田辺の江川というエリアで
昔から食べられている焼きそばとうどんの
ミックスで、そばとうどんの両方の食感が
合成されるのが絶妙で、ハマります。
地元では、ひやしあめと一緒にいただくのが
定番らしいですが、不思議な組合せです。
VOYAGER BREWINGは、田辺生まれの
クラフトビールで、お店でも飲めますし、
ネット等でも瓶入りのビールを買えます。
私は、GOLDがイチオシです。

[熊野牛のすき焼き]

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[めはり寿司]

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[ちゃんぽん@お好み焼きはまだ]

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[VOYAGER BREWING]

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いかがでしたでしょうか。
東京からだと南紀白浜空港が使えますし、
夜行バスもありますので、想像よりも、
アクセスは悪くないと思います。
気になった方は、是非とも田辺へ!